《番組部門》

『日本!食紀行 日本一のあさり 〜愛知・三河湾 奇跡の海に学ぶ〜』

株式会社 名古屋テレビ映像
制作部 プロデューサー 佐藤 大介

地元はスゴイ!子どもの時には何とも思わなかったことが、大人になってから
驚くこと。私にとってはそれが「串あさり」でした。

番組はあさりの日本一の産地・愛知で、あさりをこよなく愛する人々を追いました。
そのなかで取り上げたのが、愛知県半田市亀崎地区の串あさりです。
串あさりは、愛知県内でも作られているのは亀崎地区だけ、しかも5月に行われる潮干祭りの日にしか食べません。
そうです。一年に一度しか食べないのです。実は亀崎は私の出身地です。

私の親は新潟県の出身なので、串あさりを家庭で食べたことはありませんでした。
しかし、祭りが近づいてくると近所でも天日干しされている串あさりをよく見かけて育ちました。

私は今、亀崎に住んでいませんが、祭りになると実家に帰ります。
そして、 串あさりをうれしそうに食べる人たちを見かけます。
社会に出て、串あさりをこんなに愛しているのは亀崎だけなのだ、と改めて知りました。
その想いをテレビで伝えられたら・・こうして番組は出来上がりました。

愛知県に生まれたのなら、愛知県のことに詳しくて当然です。もっといえば
半田市亀崎地区について、さらに詳しいに決まっています。
インターネットをはじめ情報があふれる時代。
テレビ番組も、ただ単に観光名所やグルメを紹介するだけではなく、
もっともっと地域を、地元を、そして人を掘り下げていくことが大切だと思います。





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